福島県の高校入試情報

福島県の高校入試情報 [1.福島県高校入試 基礎知識]

平成32年度入試より県立高校入学者選抜制度が変更される予定です

新たな高等学校入学者選抜制度(福島県教育庁ページ)

学科

学科の種類は普通科、専門学科、総合学科の3つがあります。

特色 大学科
普通科 高校生としての幅広い一般教養を身につけながら、進路に応じた学習をするための学科
専門学科 英語、スポーツ、芸術など、興味・関心のある内容をより高度に学習できる学科、または将来のスペシャリストとして必要な専門的内容の基礎・基本を学ぶことに重点を置いた学科 理数科、英語科、文理科、国際文化科、体育科、美術科、国際科学科、農業科、水産科、工業科、商業科、家庭科
総合学科 普通教育の科目及び専門教育の科目について幅広く総合的に学ぶことができる学科

通学区域

全日制課程の普通科は、出願者とその保護者が住んでいる区域ごとに出願できる高校が決められています。
通学区域は、1県北、2県中、3県南、4耶麻、5会津、6相馬、7双葉、8いわきの8つの学区に分かれています。
隣接学区の普通科へ出願する場合、募集定員の20%の範囲内で入学が認められます。

入試の概要

実施時期 選抜方法・資料
Ⅰ期選抜 2月上旬
  • 志願理由書
  • 調査書
  • 面接
  • 小論文(作文)、実技等(学校、学科による)
Ⅱ期選抜 3月上旬
  • 調査書
  • 学力検査
  • 面接(学校・学科による)
Ⅲ期選抜 3月下旬
  • 調査書
  • 面接
  • 小論文(作文)

福島県の高校入試情報 [2.福島県県立高校 Ⅰ期選抜情報]

Ⅰ期選抜内容
募集定員 全定員の10%~40%の範囲内で、各高校が学科ごとに設定します。
志願理由書 志願する高校の特色をふまえ、受験生自ら志望する動機・入学後の抱負・進路希望などを記入します。
調査書 中学校3年間の「各教科の学習の記録」「特別活動等の記録」が点数化されます。
「特別活動等の記録」を得点化しない学校もあります。
面接 面接の中で、志願者の個性や学ぶ意欲を見るとともに、中学校での各教科の学習内容に関する理解度が確認されます。
特色ある面接を行う学校もあります。
小論文・作文 400字~800字程度で、各学校より示される内容を基に自分の意見をまとめます。
また、数学・英語の内容について筆記を課す学校も増加傾向にあります。
実技 中学校3年間の「各教科の学習の記録」「特別活動等の記録」が点数化されます。
「特別活動等の記録」を得点化しない学校もあります。
Ⅰ期選抜のポイント!
人気高校は非常に高倍率です。志望校は、どんな生徒に志願してほしいのか?自分自身はその条件に合っているのかなど情報を集めましょう。学力検査による選抜試験はありませんが、面接時に各教科、学習内容の理解度を口頭や、文章で出題される場合もあるため、学力も求められます。

「Ⅰ期選抜に過度な期待は禁物。Ⅱ期選抜で合格できる確かな学力を身につけることが重要です。」

各学校独自の筆記試験も実施されています。入試関連の発表に注目しましょう!

福島県立高校入試選抜関連情報(福島県教育委員会ページ)

福島県の高校入試情報 [3.福島県県立高校 Ⅱ期選抜情報]

Ⅱ期選抜内容
調査書 「各教科の学習の記録」において、国語、社会、数学、理科、英語の第1学年から第3学年の評定(75点満点)に、音楽、美術、保健体育、技術家庭の第1学年から第3学年の評定を2倍にしたもの(120点満点)を加えて、195満点となります。
「特別活動等の記録」を得点化する学校もあります。
学力検査
(5科目)
国語、社会、数学、理科、英語(リスニングを含む)の5科目の試験です。検査時間は1科目50分です。1科目50点満点で、5科目合計で250点満点となります。
面接 特色のある面接を行う学校や、面接を実施しない学校があります。

学校配点とは?
学校により、各問の配点を県教育委員会が示す標準配点から変更することがあります。

傾斜配点とは?
学校により、特定教科の配点の比重を1.2倍~2倍にすることがあります。

Ⅱ期選抜のポイント!
最近の入試では、都市部の学校を中心に倍率が非常に高く、また、特色ある入試を行う学校も都市部の人気校が中心となっております。学力検査の特色を知り、入試当日に実力が発揮できる準備をしましょう。

入試関連の発表に注目しましょう!

福島県立高校入試選抜関連情報(福島県教育委員会ページ)

H30年度 福島県県立高校 Ⅱ期選抜出題傾向分析

国語

大問は例年通りの六題構成。読解は韻文(短歌)・古文・小説・論説文とあらゆるジャンルの文章が出され、また小説と論説文はやや長めの文章、かつ記述問題も多い。それに加えて作文もあるため、「速く正確な読解力」「記述対応力」が必要である。

大問1 漢字・基礎知識

漢字の書き取りは例年通り、小学校で習った漢字から出題された。今年度は基礎知識として敬語が出題された。基礎知識に関しては、文法・敬語・熟語の構成・ことわざ、慣用句など幅広い知識が求められる。

大問2 韻文(短歌)

例年のローテーション通り、今年度は「短歌」が出題された。出題の傾向も例年通り。一つひとつきちんと読んでいけばそれほど難しいものではない。

大問3 古文

ここ数年続いていた古文・漢文の融合問題ではなく、古文のみの出題となった。読書に関する作者の考えを読み解く古文だったが、設問中にある現代語の会話文が大きなヒントとなり、話の内容をつかむことは比較的容易であった。しかし、古文特有の言葉の使い方や簡単な文法などある程度の基礎知識は必要である。

大問4 小説

小問構成は例年通り。記述問題は2題出題されているが、小問3は本文中から引用して解答を作成できるため、答えとなる部分に着目することができればそれほど難しいものではない。小問6は、本文から主人公の心情を読み取り、それを自分の言葉で正確に書かなければならないため、難易度は高めである。選択問題が3題出題されているが、これは一つ一つの選択肢を吟味し、消去法を徹底すれば正答にたどり着くことは難しくない。

大問5 論説文

小問構成は例年通り。小問2で文法問題が出題された。「連体詞・副詞」の識別の問題で、品詞の働きをきちんと理解していないと解けないものであった。本文のテーマはそこまで難解なものではないが、論説文特有の難しい言葉が多くあり、普段からいろいろなテーマの論説文に触れていないと正確に文脈を把握するのは困難。記述問題は2題出題されたが、小問3(2)は本文の該当箇所を見つけ、そこを引用すれば解ける問題だった。小問6は指定語句などのない記述問題だったが、本文から該当箇所を見つけることは例年に比べて容易であった。段落の働きを問う選択問題が毎年出題されるが、この問題がやや難しい。それ以外の記号問題や抜き出し問題はしっかり読んでいけば正答にたどり着ける。

大問6 作文

昨年度と同様、グラフを見て書く作文だった。「友達との話し合いについて」という調査に対するグラフが三つあり、それを見て気づいたことと意見を書くものであった。自分の生活に身近なテーマであり、グラフの読み取りもさほど難しいものではないが、8分程度で確実に書ける力が必要となる。


国語は一朝一夕で点数に結びつく教科ではないため、日頃から文章題に触れておく必要がある。特に福島県は、論説文が難解な文章であることが多い。論説文は、自分で読む機会を作らないとなかなか読まないと思うので、意識して国語の学習に取り組んでほしい。また、間違えた際には「なぜ本文のその箇所が解答に結びつくのか」を徹底的に考えたり、添削指導を受けたりするとよい。漢字や文法・基礎知識などやれば得点になるものは、毎日5分~10分で構わないので、継続することが大切である。

数学

出題形式は昨年とほぼ同じであった。基本的な計算問題から難易度の高い応用問題まで、幅広く出題されている。対策としては、基礎をしっかり固めることはもちろんのこと、難易度が高い『関数』『空間図形』を攻略できるかが、高得点を取るカギである。

大問1・2 計算問題、基本問題の小問集合

基本的な内容が出題される。基礎がしっかりできていれば得点できる問題。普段の学習から、ケアレスミスがないように丁寧に解く習慣付けや、焦らず問題をしっかり読むよう心がけて欲しい。ただ、今年の大問1と2は例年よりは難易度が高かった。また、今年はコンパスを用いた作図の問題は出題された(近年は1年おき出題となっている)。

大問3 (1)資料の活用(2)確率

(1)で資料の活用が出題されたが、難易度は低めであった。中1内容であるため、受験期にしっかり練習すれば問題はないと思う。(2)は確率が出題され、やや例年と異なる出題形式であった。ただ、カードを引くという問題であるため、難易度はそこまで高くはないが、文章をしっかり読み取る読解力も必要であった。

大問4 方程式の文章題

2年連続連立方程式の利用であった。代金を利用した問題であり、近年の方程式の文章題の中では最も難易度は低かったと思う。

大問5 三角形の合同の証明

(1)で合同の証明で、(2)では線分比の問題が出題され、例年と傾向が異なった。合同の証明においては、相似の中点連結定理を活用した出題となり、難易度は中間という印象。ただ、証明の練習をしっかり積まなければ決して書けることはないレベルではある。(2)の線分比は難易度が高く、(1)を利用し解答をだしていく形式。難易度の高い線分比の練習は必須。

大問6 関数

(1)は例年通り難易度は低く直線の式を求めるのみ、(2)の①は今年も難易度がやや低かった。②に関してはオーソドックスな問題で、作られる三角形の面積が2.5になるための座標を求める問題で、座標を文字式で表し、等式をつくることで解答は得られる。福島県入試においては、ここで座標を文字で表し、長さや面積で等式を作らせる問題がほぼ毎年出題されている。

大問7 空間図形

例年通りの出題ではあった。(1)は三平方の定理で正三角形の面積を求める問題、(2)①は三角錐の体積を求める問題であったが、底面積の比を利用し体積を求めていく。この手の問題に慣れているかは解けるかどうかの分かれ道になったと思う。②は例年難易度の非常に高い体積の問題が出題されるが、今年は点から面までの距離が出題された。難易度は例年通り高く、相似・三平方を駆使して解答に繋がる。

英語

大問数は5つ。構成に関しては例年と大きな変化はないが、昨年・今年度と難化している傾向あり。基本的な語彙力・文法力・読解力を問題演習を通して実戦的な力に育成しておくことが必要である。

大問1 リスニング

例年通りの3問構成。形式にも大きな変更は見られなかった。年度によって放送問題2の単語補充に難易度の差が出ることが多かったが、昨年度同様、今年度も中心となる単語を聞き取れれば十分に高得点を狙えるものであった。ただし先の教育改革や、今後の福島県における入試制度の改革を鑑みると、一段階上のリスニング能力の必要性は高い。短期的な入試直前期の対応ではなく、長期的な「聴く力」の育成が必要である。

大問2 基礎文法、並べ替え

形式や難易度に大きな変更はみられない。一つの特徴として、「会話が適した流れになる」ように判断する語彙力・文法力・表現力が求められている。特に会話の状況を判断し、問いかけとそれに対する返答の流れを正確に見抜き、正しい表現を選択する力を問う傾向が強化。英語で行われているコミュニケーションをまずは日本語で正確に変換し、そのやり取りの構成までをもつかむ練習が必要である。

大問3 英作文

会話の流れに沿って、正しい英文になるように空所補充を行う問題と、与えられた日本文をそのまま英作文する問題。「~すると」を「もし~すれば」に変換したり、「持参する」を「持ってくるbring」・「持っていくtake」(正確には話し手と聞き手がいないところに持っていくのでtakeを使用)に変える力は問われているが、自分の気持ちを自由に英作する問題と比べると難易度は低め。ただし今後、英語での表現力を育成する視点から、自由英作文に変更される可能性は十分にある。

大問4 対話文

異文化体験に関する英文を読ませ、語彙力・表現力・内容把握力を各設問で総合的に問う形式。ここ数年で全体観をつかんでいないと設問で足元をすくわれるようなレベルまで難易度が上昇している。特に最後の大問ということもあり、時間との勝負は避けられない。それを想定したうえで早く、正確に読む力を長期的に育成していく必要性がある。大問4同様、どの時期にこのレベルの長文演習をし始めるかが重要となってくる。

理科

大問数は9つ。小問集合1題と、物理・化学・生物・地学の4領域から各2題ずつまんべんなく出題された。問題配列、出題分野に関しては例年通り。基本的事項が身についているか確かめる問題が中心であった。基本ではあるが、その語句の意味や原理を理解していないと答えにくい問題も多い。計算問題は少なめであり、難易度も教科書レベルのものがほとんどであった。

大問1 小問集合

各分野からの基本的な知識を問う問題である。知識がしっかりと整理されていれば、問題なく解答できる。取りこぼしのないようにしたい。

大問2・3 生物分野

大問2では、「植物」について出題された。大問3では、「消化と吸収、呼吸」、「食物連鎖」についての出題であった、どちらも基本的な内容が中心であり、定期テストレベルの内容を確実に身に付けておくことが大切であった。言葉だけでなく、食物連鎖の仕組みまで理解しておく必要があった。

大問4・5 地学分野

大問4では「前線と天気の変化」、大問5は、「黄道と星座」について出題であった。大問4は、気温と気圧のグラフを見て天気の変化を考える問題であった。グラフを読み取る必要はあったが、前線の特徴をしっかり理解していれば解答できる。大問5は星座の動き方を理解し、イメージできるかがポイントであった。さらに、どうして星座がそのような動きをするかまで理解しておく必要がある。

大問6・7 化学分野

大問6は水溶液と溶解度、大問7は還元反応についての出題。どちらの大問にも、計算問題が出題されていた。特に大問6の計算問題は難易度が高めであった。それ以外は基本的な内容であり、しっかりと重要事項を暗記しておくことが必要であった。

大問8・9 物理分野

大問8は電流、大問9は圧力についての問題であった。どちらも、恵さんを中心とした出題であった。大問8では、計算自体の難易度は高くないが、問題文をよく読み、計算する数値を把握する必要がある。大問9の計算は単位の変換が必要な部分があり、間違わないように気を付けたい問題であった。難易度はそれほど高くない。


今年度に関しては、昨年同様、計算問題が非常に少なく、基本的な知識を問う問題が中心であった。細かいところまで出題をされているので、基本問題を繰り返し説くことと、その語句の意味やその現象がおこる理由まで把握することで高得点につながる。また、ここ数年の傾向をみると、「化学変化」や「物体の運動」などで、実験結果を正確に読み取り、答えを導く問題が出題されている。教科書の「暗記」だけでは、対応できない部分がある。福島県の入試過去問をはじめ、全国の入試問題で、実験や、観察の状況を読み取り、考える力をつけておくことが、理科を得点するポイントになる。

社会

例年と同じく、地理・歴史・公民それぞれ大問2つずつ、計6題構成だった。暗記科目と言われがちだが、近年は条件を限定してお決まりの書き方をさせないようにしたり、知識だけでは解けない資料系の問題が多く出題される傾向にある。今まで以上に確実に用語の意味や内容、理由まで把握しておく必要がある。

大問1 世界地理

両極を中心とした正距方位図法を基に気候、地域、産業、環境、時差と幅広く出題。単純に大陸名を答えさせる問題から、求めた時差から経度を求めさらに南極視点から見る問題のようなミスを誘発させるような出題もあった。ごく当たり前のことだが最後まで問題を読み、内容に完全に合致するように解答していかなければいけない。

大問2 日本地理(中央日本)

例年通り、地域別の出題となった。地名(山脈名)、工業、農業、貿易、グラフの完成や読み取りなど多岐にわたって出題。昨年度は北海道を通して日本地理全般を問う出題であったが今年度は地域の特色を踏まえたうえで解答を導かなければならない出題のほうが多かった。そういった意味ではより細かい学習をしていく必要がある。

大問3 歴史(古代~近代、日中関係史)

日中関係の年表を通じて古代から現代まで幅広い時代を問う問題。基礎的な内容が多いが、出題の形式からか、日本史の各時代における中国の王朝名、年代整序など中国との関係を問う問題がほとんどを占めた。今年度は同時代の中国の情勢も学ばないと対応は難しくなっていた。

大問4 歴史(近現代史)

福島の郷土史のカードを通じて様々な内容を問う問題。大問3同様通史で出題されているがこちらは近現代中心。基礎的な内容が多いが、大問3に続き年代整序や世界との関係が出題された。以前にはない傾向にあるので時代ごとの対外関係、年代整序に対する勉強は以前よりも必須になったと言える。

大問5 公民(政治、経済)

レポート内容の各所から関連する内容が出題。基礎的な内容が多いが為替状況を実生活に当てはめて答えさせたり等、見方の角度を変えて出題しているため難易度は高い部類に入る問題が多い。基礎知識を様々な視点から検証できる力が必要。

大問6 公民(憲法、三権)

憲法の条文を通して各種問題に答える形式。基礎的な内容が多いが最後の記述問題だけはグラフの読み取りを逆の視点から見て答えさせる問題になっており、問題の意図を深く読み込まないと解答に導けないように工夫されていた。


従来であれば①用語を答えるだけの基礎的な問題②表・グラフ・図をもとに内容を整理し解答を導く問題に対して対策を立てれば対応できたが③解き方や整理した内容を基に理由、解答を答えさせる問題も散見された。今まで以上に問題内容を理解し慎重に対応しないと思わぬところでのミスが重なりやすい問題が多い。昨年度からと比較すると難易度が上がっていると考えたほうがよいし、今後も十分な対策が必要になってくるであろう。

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