大問1 漢字
例年よりも難易度は低めであり、書き問題は小学生の漢字がほとんど。2は、今年は慣用句の使い方を問う問題であった。
大問2 韻文(俳句)
俳句の鑑賞が中心の問題。「星」を題材とした俳句がA~Fまであり、問われている情景に適した俳句を選んでいく。体言止めや擬人法といった知識も必要だが、基本は問いからヒントを得て答えていく必要がある。
大問3 漢文
古文の出題が多かったが、今年度は漢文であった。書き下し文に対して、1では現代仮名遣いと返り点を問う問題。2では、3人の学生が話し合っている中で空欄を補充する問題。記述が他の問題に比べるとやや難しめではあるが、全体的に難易度は低めである。
大問4 小説
昨年までは、中学部活動における話であったが、今年度は小学生の主人公の語りで進む話であった。主人公の父親が授業参観に来れないとき、その後の展開の心情の変化を読み取る問題。直接的な表現で気持ちが示されているため、心情を読み取ることはそれほど難しくはない。また、その表現の前後の出来事を整理することで、その心情に至った理由も導き出すことができる。
大問5 論説文
生物の共生について具体的な生物を例に挙げた後、生物全体の相互の関わりや人間社会においての共生について述べている。1は、例年通り品詞を問う問題。記述問題は2題。どちらも前段に述べられている内容をまとめる問題である。3は、字数が50字と例年よりやや少なめであるため、前段の内容から必要最低限な言葉を選びまとめる必要があり、難しいと思われる。ただ、文章の構成はわかりやすく、例年より読みやすく内容も理解しやすい。
大問6 作文
発表原稿AとBの違いを踏まえてどちらが良いか意見を述べる問題。今年度は発表原稿の比較だったが、グラフ・表・ポスターなどその年によって資料はさまざまなものが出てくるので、いろいろなタイプの条件作文を書く練習をしておきたい。試験時間が50分であることを考えると、8分以内で書き上げられる力が必要となる。